

波と風は切っても切れない関係にあります。波が無くて鏡のような静かな日もありますが、たいていは沖の方から波が打ち寄せては、打ち返しています。
風が吹き始めると、、まず最初に「さざ波」が立ち始めます。更に風が吹き続けると波はだんだんと高くなり、波の周期が大きくなります。このように、さざ波から成長したものを風浪(ふうろう)といいます。
風が強まり、吹く時間も長くなるに連れて、風浪は発達し、波の高さが高くなってゆきます。ますます風が強くなると、波の先端である波頭(はとう、なみがしら)が砕けて、白波(しらなみ)になります。
沖合では風速毎秒5メートル位から白波が立ち始め、風速が毎秒15メートル以上になると、海は一面の白波となります。このように、風によって発達した風浪は、風が止んだ後も丸みがかった周期の長い「うねり」となって、遠くまで伝わっていきます。
沖の波は海岸に近付き、水深の浅くなるに連れて、海底の影響を受けるようになり、波の前面の傾きが急になって砕け波となり、ついには海岸に打ち寄せて「磯波」となります。
磯波には波の前面が断崖のように立ち上がり、波頭が前に覆い被さり一斉に砕ける「巻き波」と波の前面が十分に切り立たないで、波頭が次々に崩れる「くずれ波」の二つの形態があります。
波は波の長さに対して、波の高さがある程度以上になると、不安定となって砕け始め、エネルギーを消耗して波の一生が終わるのです。
(2004.3)
出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部