

南極の海に漂っている氷山を削って、カキ氷にして食べたら、どんな味がするのでしょうか?甘い味か?それとも塩っぱい味なのか?答えは甘くも塩っぱくもありません。
その理由は、南極の海に浮かぶ氷山は、もともと南極大陸の一部だからです。長年にわたって南極大陸に降り積もった雪が、さらに積もった上の雪の重さで押し潰され氷になり、ついには大陸氷河になります。
この氷河がユックリと海にせりだして、海に落ちて氷山となって南極の海に漂っているのです。南極地方でも海水は凍りますが海に漂っている氷山は、雪の凍ったものなので塩っぽくはないのです。
では、北極の海の氷山はどうなのでしょう。実は塩っぽいのです。それは何故かと言いますと、北極には大陸がなく深い海だけの世界ですから、南極のように降り積もった雪が凍って海に流れ出しません。北極海では海水そのものが凍って氷山になるからです。
海水が凍るときは塩分が弾き出されて水分だけが凍るのですが、弾き出されたはずの塩分がところどころに閉じ込められていて、それで塩っぽい味がするのです。
(2004.3)
出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部