

「浜」という言葉にはどんな意味があるのでしょう。辞典では「浜」は海や湖に沿った水際の平らな所と言ってます。しかし、これではどこからどこまでを指すのかはっきりしません。
海岸の場合は詳しく言うと、海水が干いたときの水際から、暴風のときなどに海水が押し寄せてくる所までが浜なのです。海岸の傾斜が緩やかであればあるほど、波の打ち寄せる距離は長くなりますから浜は広くなります。千葉の九十九里浜(くじゅうくりはま)は、遠浅で海岸の傾斜が緩やかなので、日本海側の浜の何倍もの広さがあります。
それでは、海岸でする釣りのことを「磯釣り」といいますが、この「磯」とはどんなものなんでしょうか。辞典では、海や湖の水際で石の多い所となっています。そうしますと、磯はワカメやサザエ、アワビなどが採れたり、磯釣りが楽しめる、岩や石のある海岸ということになります。一方、浜は潮干狩りや地引き網のできる遠浅の海岸と言えそうです。
海岸の地形は、大きく分けると「浜」と「磯」の二つに分けられます。しかし、最近は海岸が埋め立てられて波がザザーと寄せては返す浜辺が少なくなってきました。
浜辺にいる「ちどり」を「浜ちどり」といい、磯辺にいれば「磯ちどり」といいますが、これが埋立地になると「何ちどり」になるのでしょうね。
(2004.5)
出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部