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海の話

夏にも降る海の雪「マリンスノー」

夏にも降る海の雪「マリンスノー」

夏の日本海の海の中に、雪が降るなんて信じられますか。実は、海の中では一年中雪が降っているのです。

皆さんが潜水艇に乗って海に潜ったと仮定します。
潜水艇の窓から外を見ると、何かフワフワしたものが、海水の動きにつれて揺れながら沈んで行きます。まるで雪が降っているのと同じ光景が見えるはずです。

この海の現象を「マリンスノー」または「海雪(うみゆき)」というのです。海に落ちた雪は海水に解けてしまいますから、このマリンスノーは空中に降る雪と全く違うものです。
その正体は、実はプランクトンの死骸(しがい)なのです。ですから、マリンスノーを正しく説明しますと、プランクトンの死骸が、海の中で雪のように沈んでいく現象と言うことになります。

マリンスノーは、海水の表面近くから何千メートルもの深海でも見られることが、バチスカーフという深海観測用の潜水艇で観測されています。しかし、その誕生から成長、消滅までの過程が良くわかっておりませんが、この現象はプランクトンの多い海ほど、たくさんのマリンスノーが見られ、その形は場所、季節、深さによって変化することが知られています。

このマリンスノーは、海水の中にいるプランクトンを採集する道具を使っても、ほとんど採ることができません。これは採ろうとすると簡単に分解してしまい、どんなに細かい網の目でも通過するからだと言われています。
(2004.7)

出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部

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