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船の名前にはなぜ「丸」が付くのか

船の名前にはなぜ「丸」が付くのか

日本の船の名前には「なになに丸」というように最後に「丸」が付いているものが多い。例えば、「日本丸」とか「大佐渡丸」がそうです。

このため外国では、日本船を「マルシップ」と呼んだりします。船に「なになに丸」と「丸」を付けて呼ぶ習慣は古くからありました。

日本人が海外に盛んに乗り出すようになった今から六百年前の室町時代には、名前に「丸」を付けた船がたくさんあったそうです。江戸時代に初めてアメリカに渡った徳川幕府の軍艦は「咸臨丸(かんりんまる)」でした。

「丸(まる)」は「麿(まろ)」が変化したものという説があります。昔の人の名前には赤麿(あかまろ)とか仲麿(なかまろ)のように「麿」を付けました。また特に愛着のある品物にも「麿」を付けて呼んだりもしていました。
この「マロ」が変化して「マル」になり、船の名前にも「丸」を付けるようになったのです。人の名前では、「牛若丸(うしわかまる)」等がそうです。

最近では、船の名前でも「丸」を付けないものが目立つようになりました。海上保安庁の船には「丸」が付いていません。国・島・半島・山・川などの名前をそのまま使い「えちご」・「さど」・「やひこ」・「のと」・「くろべ」と平仮名で書いています。

一般の船では、英語の読み方をカタカナや平仮名で書く名前が増えています。例えば「さんふらわー」とか「ニューはまなす」といった使い方をして、「丸」を付けないのです。船名も時代と共に変わって行くようです。
(2004.8)

出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部

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